医院名 |
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山口医院 |
院長 |
山口 修一 |
住所 |
〒308-0104 茨城県筑西市木戸1285-4 |
診療科目 |
内科・小児科 |
電話番号 |
0296-37-3777 |
発熱
小児の発熱はとてもよくある症状で、多くの場合は自然に回復する経過をたどることが多いです。
発熱は、体がウイルスや細菌と戦っているサインです。経過を見てよい発熱かどうかは、体温の高さそのものよりも、お子さんの機嫌や食欲、水分摂取の状態が大切な判断材料になります。
以下のような症状が見られた場合は、受診を検討してください。
・顔色が悪く、ぐったりしている。
・水分がとれない、尿が少ない。
・呼吸が苦しそう、ゼーゼーしている。
・高熱が3日以上続く。
お子さんの様子をよく観察しながら、過度に不安にならず落ち着いて対応してください。
風邪
上気道(鼻、のど)に炎症が起きた状態で、ほとんどの場合、ウイルス感染が原因です。
発熱、鼻水、のどの痛み、せきが主症状となります。
症状は1週間から10日程度で自然によくなっていきます。
ウイルス感染に抗生物質は効き目がないだけでなく、薬の副作用が出る可能性もあり、風邪に対し抗生物質を使用することはほとんどありません。
つらい症状をやわらげるための薬(解熱剤、咳止めなど)
を処方しますが、あくまで対症療法です。
こまめな水分補給と、できるだけゆっくり休ませてください。
せき
風邪(上気道炎)の症状の一つであり、原因としてウイルス感染によるものが非常に多いです。
他に喘息や気管支炎、肺炎の症状として認められたり、アレルギーや副鼻腔炎、誤嚥、異物誤飲が原因となることもあります。
せきは、気道の中にたまったウイルスや痰などを外に出そうとする体の防御反応です。
ですから、せきを無理に止めてしまおうとすると、この防御反応が十分に発揮できなくなる可能性があります。
部屋の加湿を心がけ、体を少し起こして寝るようにし、水分をこまめにとって痰を出しやすくしましょう。
胃腸炎
ウイルスが原因となることが多く、主な症状としては、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などがみられます。
嘔吐は1~2日、下痢は1週間前後続くことがあります。
多くの場合、自然に治る病気です。
特効薬はないので、症状に合わせた対症療法を行います。
一番大事なことは脱水にならないことです。こまめに少しずつ水分(経口補水液や湯冷まし)を与えるようにしましょう。
食事は、嘔吐が治まって半日ほど経ってから、再開しましょう。無理に食べさせる必要はなく、消化の良いものを少しずつ食べさせて下さい。
頭痛
子どもの頭痛にはいくつか原因がありますが、主に以下のものが多いです。
・風邪や発熱による一時的な頭痛
・精神的なストレスや姿勢の悪さによる緊張型頭痛
・繰り返す痛みがある場合は片頭痛の可能性もあり
ます。
治療は、必要に応じて鎮痛剤を使用します。寝不足やストレス、ゲームやスマホの見過ぎなどが原因となることもあるので、生活リズムの見直しも大切です。
次のような場合は、すぐに受診して下さい。
・痛みがだんだん強くなってきている
・明け方や夜中に目を覚ますほどの頭痛
・激しい嘔吐を伴っている
・けいれんを認める
・意識がぼんやりしている
・視力に異常が出た
・頭を強打したあとの頭痛が続いている
熱性けいれん
主に生後6か月~5歳くらいまでの子どもに起こります。
発熱に伴って一時的におこる痙攣発作です。とくに
38度以上の熱が出た時に起こることが多いです。
突然、体がピクピクふるえたり、硬直したりしますが、多くの場合数分で自然に止まることが多いです。
けいれんが起きた際の対応を以下に記します。
・あわてずに安全な場所に寝かせる
・顔を横に向ける
・口に物を入れない
・何分続いたか時間をチェックする
・けいれん後は安静にさせる
アトピー性皮膚炎
皮膚に慢性的な炎症が起こる病気で、アレルギー体質や皮膚のバリア機能が弱いことが関係しています。
ダニ、ホコリ、汗、石けんなど、様々な刺激で悪化します。
治療の基本は次の2つになります。
①外用薬(ぬり薬):炎症を抑えるステロイド薬や
保湿剤を使います。症状によってステロイド薬の
使い分けをします。
②スキンケア:皮膚の清潔と保湿を保つことがとて
も大切です。
成長とともに良くなるお子さんも多いですが、急に悪化する場合もあります。悪化する前に、早め早めの対応を心がけましょう。